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0260-22-2121

(代表)

薬剤部

薬剤部長挨拶

薬剤部では薬物療法の有効性と安全性を確保し、地域の皆様に適切な薬物療法が継続できるよう、多岐にわたる業務を行っています。また、へき地拠点病院として巡回診療や訪問薬剤指導など、地域に寄り添う医療を実践しています。

調剤業務

外来や入院患者さんに内服薬や外用薬、注射薬を患者さんの状態に合わせて調剤を行っています。注射薬では、患者さん毎に薬剤を取りそろえ病棟に払い出しています。薬歴や相互作用、アレルギー歴などを電子カルテや処方チェックシステムを用いて確認したり、調剤鑑査システムを導入したりすることで、処方監査体制を整え、正確な調剤を実施しています。
外来診療は、原則院外処方箋としています。また、後発医薬品の使用や薬剤の一般的名称を記載する処方箋の発行に、積極的に取り組んでいます。

中心静脈栄養療法・抗がん剤の調剤業務

薬剤部内に陽圧及び陰圧の2室の注射薬調剤室を備え、食事から栄養を摂れない患者さんや、抗がん剤などのリスクの高い注射薬剤の混注業務を、衛生的かつ安全に行っています。また、抗がん剤投与に関しては、レジメン監査や患者さん、医療スタッフの暴露防止にも取り組んでいます。

薬剤管理指 導業務

入院や自宅で療養を行っている患者さんが、薬を理解し適切に使用できるよう、薬の使用方法や注意点等を説明しています。また、交付された薬を鑑別したり、薬歴や検査結果を確認したりすることで、副作用を未然に防ぐなど薬剤師ならではの視点から、患者さんがよりよい薬物療法を受けられるよう貢献しています。

巡回診療

阿南病院では、昭和36年より山間集落への巡回診療を行っています。薬剤師も巡回診療に同行し、現地で調剤や服薬指導を行っています。薬剤師も医療を必要とする地域に出向き、必要な医療の提供に努めています。

院外処方箋について

当院では、厚生労働省が推進している医薬分業を実施するため、外来患者さんのお薬は、原則として「院外処方箋」を発行させていただきます。外来受診後に保険薬局に院外処方箋を持参し、処方薬をお受け取りください。保険薬局の薬剤師からお薬の説明や服薬指導を細かく受けることができます。

また「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」を決めることで、薬による治療のこと、健康や介護に関することなどを相談することができます。複数の医療機関を利用されている患者さんではお薬の重複がないかなどの確認もでき、お薬の安全性が一層確保されることになります。

  • 院外処方箋の有効期限は、処方せん交付日を含めて4日間です。ただし、長期旅行(海外)など特殊な事情がある場合は、受診時にその旨を医師にお伝えください。
  • ご自身の利用しやすい保険薬局でお薬を受け取ることができます。
  • 飯田下伊那薬剤師会によるファクシミリにより、予め院外処方箋を保険薬局へ送信することが出来ます。(無料)
  • 保険薬局に院外処方箋と共に、お薬手帳もご持参ください。
    院外処方箋の紛失、あるいは有効期限を過ぎたために再発行する場合は、再発行料が発生しますのでご注意ください。

後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用について

後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは、先発医薬品と同一の有効成分を同一量含み、有効性・安全性・品質を独立行政法人医薬品医療機器総合機構が厳格に審査し、先発医薬品と同等であると厚生労働大臣が認めたものです。

当院では、厚生労働省の後発医薬品使用推進の方針に従い、患者負担の軽減、医療保険財政の改善に資するものとして、後発医薬品を積極的に採用しています。

ご不明な点がありましたら、医師又は薬剤師にお尋ねください。

一般名処方について

一般名処方とは、医師がお薬の商品名を指定せず、一般的な名称(有効成分の名称)で処方することを指します。これにより、先発医薬品、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の区別なく、有効成分、効能効果が同一のお薬であれば自由にお薬を選んでいただけます。

保険薬局にて、お薬の選択について患者さんご自身の希望を確認される場合がありますが、患者さんの経済的負担が軽くなるメリットもあります。当院では一般名による処方を積極的に行っています。

ご不明な点がありましたら、医師又は薬剤師にお尋ねください。

患者の皆さまへ

現在、一部の医薬品について十分な供給が難しい状況が続いています。

当院では、医薬品の供給不足等が発生した場合に、治療計画等の見直しや適切な対応ができる体制を整備しています。状況によっては、患者さんへ処方するお薬が変更になる可能性があます。変更にあたっては、薬効、用法用量など十分にご説明をいたします。ご不明な点やご心配なことがありましたら医師または薬剤師までご相談ください。

長期収載医薬品(後発医薬品のある医薬品)については、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称により処方箋を発行すること)を行う場合があります。一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者さんに必要な医薬品が提供しやすくなります。
一般名処方について、ご不明な点がありましたら医師または薬剤師までご相談ください。

なお、令和6年10月より、長期収載医薬品について医療上の必要性があると認められない場合に、患者さんのご希望で長期収載医薬品を処方する場合は、薬価の一部が本人負担となります。

ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

薬剤師・薬学生の皆さまへ

当院はへき地拠点病院として、こどもの健康管理からEnd of Lifeまで継続した医療サービスを提供し、昭和36年より続く医師・看護師・薬剤師によるチームでのへき地巡回診療や訪問診療、訪問薬剤師指導等に取り組んでいます。

薬剤部では、「寄り添う」をテーマに、「患者に寄り添う・地域に寄り添う・医療に寄り添う・未来に寄り添う」を基本方針としています。薬物療法はもとより病気だけではなく、地域の暮らしや環境を支え寄り添う薬剤師を目指し、取り組んでいます。医療資源の乏しい地域の医療を支え、薬物療法の適正化を図るには、薬剤師のかかわりが何よりも重要で、薬剤師の力量が試される病院です。地域に根差した、病院の中だけでは納まりきらない医療がここにあります。生活の全てを知って初めてわかる医療の実践に向けて、共に歩んでみませんか。阿南病院には、ここでしか経験できない学びがたくさんあります。

当院では、インターンシップ(巡回診療体験)や病院見学など、随時受け付けています。

薬剤部

資格・認定

  • 日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師
  • 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師
  • 薬学教育協議会  認定実務実習指導薬剤師
  • 日本薬剤師研修センター 漢方薬・生薬認定薬剤師
  • 日本臨床栄養協会 NR・サプリメントアドバイザー